脳機能障害とヨガと瞑想
脳機能障害とヨガと瞑想の関係について語ります。
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疲労脳
って、聞いたことありますでしょうか。病院でリハビリした後に患者さんが疲れてベッドで寝てしまって、何もしたがらないでいるところを見かける看護師の方もいると思います。考えたり、動かしたりするだけでも脳はなんとか働こうとして常にフル活動しています。脳は、考えたり集中したり、統合したり、または感情をコントロールしたりしています。全エネルギーの20%を消耗する脳、脳機能障害がある脳は再生しようと常に多くの労力を費やしています。特に、障害が起きた急性期や亜急性期は脳が活発に動いて、なんとか脳の機能を保とうと必死で働いてくれています。
脳機能障害
があると、元気だったときにできていたそれらのことがとたんに難しくなり、脳が混乱を起こします。自分以外の人には、そのようなことが起きているという事実がわからないあるいは理解できないことが多いです。そのため、周りの人に助けてもらえなかったり、優しく接してもらえなかったりしているのが現実に起きています。
癒す力は自身の中にある
ため、自身でその力を増していくことが必要です。これは、レジリエンスともいわれています。今の自分を受け止め、前に進む力を与えてくれるのを助けてくれるのがヨガであり、瞑想になります。
ヨガ
には、心身を整える働きがあります。それだけでなく、自身の癒す力を育むことが可能になります。自身に挑戦する気持ちも芽生えてきます。心身ともにその人が持つレジリエンスを育む機会を与えてくれます。
瞑想
は、脳をリラックスさせる効果があります。自分の中にある本当の自分とつながる時間を大切にすることで自己肯定感を高めてくれます。瞑想している時間は、脳のリカバリーの時間として活発に動いていた脳やそこから放出されるホルモンが癒されていく時間となります。
脳の可塑性
を期待してヨガと瞑想による脳機能の改善を目指しています。これが、一番大切ななことなんです。脳神経障害を起こした脳は、脳の一つ一つの機能がつながってコミュニケーションをとっている信号を送り出す、受け取るといった連絡経路が途絶えた状態になっています。失ったものをつなげる、新しい経路を作る能力が脳にはあるんです。この可塑性をヨガと瞑想で増やしていくことで失われた脳の機能が復活に近づいていきます。
今日はここまで。
お読みいただきありがとうございます。
次回は、脳の可塑性をよりマニアックに語っていきます。
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